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エアフィルター徹底解説!

エアフィルターとは?

エアフィルターとは、エアーコンプレッサーにより圧縮された空気中のゴミや塵、水滴を取り除き清浄な圧縮エアを供給する機器です。
食品工場内で使用するエアはエアーコンプレッサーにより生成され、コンプレッサー室から配管やチューブを使って各製造混合工程や包装工程などに送られています。送られた圧縮エアは各工程で使用されているエアシリンダーやダンパー、製品吸着用の吸盤など空圧機器の動力となっています。

エアフィルターは、レギュレータ―やルブリケータと接続されたエアユニット(FRLユニット)という形で使用されることが一般的です。コンプレッサーから送られる圧縮空気中あるいは配管内にはゴミや、水滴、サビなどが混入している場合があり、異物を除去して各空圧機器へエアーを送る必要があります。そのままの圧縮エアを使用すると、末端空圧機器からの水漏れや動作不良を招くなどのトラブルの原因になります。エアフィルターは空圧機器をトラブルから守る役割をします。
エアフィルターの種類、選定ポイント、トラブル事例を解説します。

  • エアフィルターの種類、原理、使用用途について

    エアーフィルターの原理、使用用途について
    エアフィルターはレギュレータ―やルブリケータと接続されたエアユニットという形で使用されます。エアユニットは大きく分けて2種類あります。
    一つは、フィルター付きのレギュレータ―とルブリケータを接続している「2点セット」です。圧力計やブランケットを常備しています。
    もう一つは規格化された部品を組み合わせて機能を連結させている「モジュラータイプ(コンビネーション)」です。

    エアフィルターは、コンプレッサーから送られてきた圧縮空気をルーバーデフレクターという内部構造にて旋回させます。
    そのサイクロン効果で水滴や比較的大きなゴミを分離します。さらにエレメントというろ過装置により微細な異物をろ過し、清浄な空気をレギュレーターへ送り出します。
    分離された水滴、ゴミなどは、ボウルの下部についている手動ドレンバルブや自動ドレンバルブにより外部へ排出します。

  • エアフィルター価格について

    エアフィルター単体では約1万円前後から購入することが可能です。
    一般的にフィルター、レギュレータ、ルブリケータの3点セットとして設置する場合が多く、3点セットの場合、約3~10万円程度となります。
    選定ポイントにも記載の通り、配管口径によって価格も変わります。

  • エアフィルターの選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    ・配管接続口径
     エアの流量や仕様によって配管口径が異なるため、口径の合うものを選定する必要があります。
     配管口径にはA呼称B呼称と2種類の呼び方があります。口径サイズをインチ基準で表記するか ミリメートル基準で表記するかの違いです。
     A呼称:6A、8A、10A、15A、20A…とあり、呼び方は「ロクエー、ハチエー」と呼びます。
     B呼称:1/8、1/4、3/8、1/2、3/4、1…とあり、呼び方は「イチブ、ニブ、ヨンブ」と呼びます。

    ・使用空気圧力(MPa、メガパスカル)、使用温度(℃、度)、処理流量(L/min、リッター毎分)
     ろ過度(μm、マイクロメートル)を確認して選定を行います。

    ・エアフィルター(レギュレータ、ルブリケータ)取り付け向きは横向きでの使用は不可
     エア配管内の水分やごみを除去したものがドレンとしてフィルター下部に溜まります。
     横向きでの使用はドレンが正しく抜けない為、取り付け位置を考慮する必要があります。

  • エアフィルター導入後のトラブル事例、事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    包装機で使用しているシリンダー、吸着の吸盤からドレン水が漏れて製品に付着した。

    原因①
    エアフィルター内に溜まっているドレンを抜いていない為、オーバーフローして末端へ流れた。
    原因②
    エアフィルターの取り付け向きが悪く、ドレンが配管経路内に流れ出た。

    対策①
    フィルター内ドレン抜きを頻度を決めて行う。
    対策②
    コンプレッサーのレシーバータンク内ドレン抜きを行う。
    対策③
    アフィルター取り付けを床面に対し、垂直になるよう取り付けを行う。

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