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刃物(超硬刃)徹底解説!

刃物(超硬刃)とは?

刃物(超硬刃)とは、高融点金属の炭化物を主成分とした「炭化タングステン」に「コバルト」の粉末を加えて焼きかためた、常に硬い焼結合金(タングステンカーバイト)を刃先にロー付け及びその他の方法によって付けた刃物の事をいいます。

食品製造現場では装置の一部として使用されており、包装機械のフィルムカット刃、テープ貼り機のテープカット刃など様々なカット工程で使用されています。包装機のカット刃であれば数万ショット/日のカットを行うため、一般的なハサミの同材質(ステンレス)であれば摩耗スピードが速く、切れ味に影響してしまう不具合が出ます。
超硬刃物の特徴、使用用途、選定ポイントについて解説します。

  • 刃物(超硬刃)の種類、原理、使用用途について

    ・刃物(超硬刃)の特徴
    ①刃先の超硬合金の、硬度が高いため高速切削ができます。
    ②刃物材料としては硬度が高いため、耐磨耗性において優れています。
    ③木材・石材・プラスチック・樹脂・アルミ・銅・鉄・食品など、さまざまな材料の切削に幅広く対応できます。
    ④再研磨が可能であり、刃物の耐久性もすぐれています。
    超硬研磨機の性能や研磨技術の向上により、再研磨の品質も安定しております。
     
    ・刃物(超硬刃)の使用用途
    包装工程:ピロー包装機エンドシール後フィルムカット部、製袋機トムソンカット後フィルム余白耳巻取り装置
    製造工程:冷凍原料スライサーのカッター、ハムや食肉加工品などのミートスライサー

  • 刃物(超硬刃)の価格について

    超硬刃の価格は製作を行う場合、刃のサイズや形状によって大きく変わります。
    使用する用途により丸刃(円盤刃)、ストレート刃、ギザ刃など製作工程が変わるため納期、価格ともに変わります。
    価格を見積もる場合には使用用途、現状使用している現物があれば図面に落としておくことも有効な手段です。
    超硬刃を研磨して再使用することも可能です。製作よりも安価で定期的な交換を行うために使用後の刃物は研磨に出すなどのサイクルで運用していくことが可能になります。

  • 刃物(超硬刃)の選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    超硬刃物の選定ポイントについて
    超硬刃物の性能を最大限に引き出すために刃物を取り付ける装置の性能、精度を把握することが重要です。
    はさみでも使い方によって切れ味が変わるように、刃物自体が固く、よく切れ、耐久性のいい材質であっても、取り付ける位置や角度、装置の回転数などにより超硬刃の性能を発揮できるかに影響します。
    ミートスライサーなどのカット装置に取り付ける場合を例に解説します。
    刃物取り付け軸径、軸受け、スライサーの動力容量、回転数、製品ワークの送り速度、取り付け軸の両持ちか片持ちかなどの要素を確認したうえで、超硬刃物の大きさ、厚み、刃の枚数の選定を行います。

  • 刃物(超硬刃)導入後のトラブル事例、事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    スライサーのカット刃として超硬刃を使用しているが、生産品種切替後から切れが悪くなった。

    原因①
    カット刃が経年劣化で摩耗している。
    原因②
    品種切替の洗浄時に床に落下させた、カット刃を装置へセットする際に刃面を接触させた。

    対策①
    超硬刃で硬い材質でも摩耗はあるため、予備刃は保有して交換用を準備しておく。
    対策②
    カット刃の取り扱いは落下や接触などに細心の注意を払う、カット刃専用の置台を用意する。

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