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コンピュータスケール徹底解説!

コンピュータスケールとは?

自動秤量機とは、次工程で包装する個包装1個分の製品量を計量する装置です。
計量したい製品や、計量能力(タクトタイム)によって様々な仕様があります。

自動秤量機は別名自動計量機、組み合わせ計量機、コンピュータスケールと装置メーカーや仕様により異なることがあるため、検索する際の参考として覚えておいてください。

食品工場では粉体原料の1バッチ分の計量や、包装機前工程の1個分の計量といった幅広い工程で採用されています。
自動秤量機の種類、原理、選定ポイント、トラブル事例を解説していきます。

  • 自動秤量機の種類、原理、使用用途について

    自動秤量機の動作手順、原理
    卓上タイプの秤量100gクラスのものからフレコン(フレキシブルコンテナバック)用の数百キロクラスまで様々なタイプがあります。

    ①計量したい製品を装置上部のホッパーに投入します。
    ②振動フィーダー(製品が主に固体の場合)、スクリューフィーダー(製品が主に粉体、流体の場合)で搬送していきます。
    ③搬送されてくる製品をロードセル(※)に取り付けられたバケットにあらかじめ設定した規定重量まで投入します。
    ④規定重量に達したらバケットから排出され、次の計量投入が始まります
    ※ロードセル:力(質量、トルク)を検出するセンサーで加えられた力を電気信号に変換し測定する装置です。
    使用用途:小麦粉などの粉体原料、お茶、コーヒーなどの粉末、顆粒調味料

    食品工場の包装工程で幅広く採用されている組み合わせ計量機(コンピュータスケール)
    形状や重量の違う製品を自動計量して包装機へ供給する装置です。

    ①前工程から流れてくる製品を搬送フィーダー部へ供給します。
    ②搬送フィーダーから重量を計測するホッパーへ製品を数個ずつ分散投入します。
    ③分散投入されたホッパー内製品をロードセルで計量します。
    ④計量された製品をコンピュータで組み合わせ計算を行います。
    ⑤設定した重量に一番近い組み合わせを選び出し、1カ所に集積して後工程の包装機へ供給していきます。

    使用用途:ビスケットなどの焼き菓子、ラムネ、粒ガムなどの打錠菓子、包装機100rpm以上の高速計量が必要な製品など

  • 自動秤量機価格について

    自動秤量機は卓上サイズから、数百キロ単位の秤量機まであるため価格については仕様検討後、見積依頼してください。
    組み合わせ計量機は計量タクトタイムや材質により変動しますが、単列仕様、多列仕様があります。
    単列仕様では約300万円~500万円、多列仕様では約500万円~1500万円となります。
    本体参考価格であるため、足場設置、設置工事費用など別途費用がかかります。

  • 自動秤量機選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    自動秤量機の選定ポイントとしては製品の特性、計量する製品数とタクトタイムで検討していきます。

    製品特性について
    自動秤量機では製品の搬送を主に振動フィーダーで行うため、振動フィーダーでの搬送適正有無は確認ポイントとなります。
    振動フィーダーでの搬送に向いている製品としては、乾燥している製品、1つ1つの製品偏差が小さい製品となります。
    その反面振動フィーダー搬送に向かない製品特性として、液体製品、粘性べた付きのある製品、形状が歪で製品同士が絡まりやすい製品などがあげられます。
    粘性のあるものや形状が歪で絡まりやすい製品は搬送途中で詰まるなどするため、稼働率低下の要因となります。

    計量する製品数について
    同時に計量する製品が1種類のみの場合で且つ製品一つ一つの標準偏が小さい製品であれば、組み合わせ計量機を選定する必要性は低く、汎用性の高い自動計量器を検討することになります。後工程の包装機に投入するために1分間に50回転以上のタクトタイムを求める場合や、一つの包材に複数製品を計量して投入したい場合は組み合わせ計量機(コンピュータスケール)を検討していくことになります。

    タクトタイムについて
    1分間に計量したい回数によって選定する機種、スペックは大きく変わるため、後工程の包装機回転数に合わせて供給できる能力を持った機種の選定が必要になります。包装機への供給が間に合わなければ、包装機稼働率低下の要因や包材フィルムやパウチのロス率の増加にも繋がります。

  • 自動秤量機導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    品種切替時、搬送フィーダーを外し洗浄組付け後、フィーダー同士が干渉していたため鉄粉が発生し、製品に付着した。

    原因①
    品種切替のフィーダー洗浄組付け時、パート従業員など設備知識のない作業者が組付けを行った。
    原因②
    フィーダー組付け後の試運転、チェック機能が仕組みとして入っていなかった。

    対策①
    設備の組付けを担当する作業者には、パートアルバイト関係なく、教育を行い作業に従事いただくよう変更する。
    対策②
    品種切替、生産開始前には必ず設備組付け後の干渉や脱落がないか、試運転を行い確認する仕組みを導入する。

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  • 充填・包装・ケーサー
  • コンピュータスケール

小型直列組み合わせ計量機 CCW-R-106/107/108/112

コンパクトで省スペースな直列方式を採用。米菓をはじめ、割れや欠けが気になる商品の高速・高精度計量に適しています <商品の特徴> ■割れや欠けを防止してロス削減や品質向上に貢献 本体がコンパクトかつホッパも小さい直列式を採用することで、全体の落差が少なくなり商品に対する衝撃が少なくなります。そのため、米菓など落下時に割れや欠けが発生しやすい商品を高速・高精度で計量できます。 また、最高120回/分の高速計量を可能にするなど、割れや欠けを防止しながら高速・高精度を追求した計量機です。 ■高い清掃性と衛生性を実現 本体は衛生的なオールステンレス製で、カバーを標準装備し外部からの異物混入を防止します。また、計量物接触部を工具なしで着脱可能にしており、清掃性や洗浄性を考慮した設計となっています。 ■かんたんで優れたパネル操作性 12.1インチのフルカラー大型液晶タッチパネルを採用。さらに、商品選択ミスを防ぐための商品撮影用カメラを標準装備しています。また、ガイダンスに従って操作するだけで、誰もがミスなくかんたんに操作できるアシスタント機能も装備。加えて200品目まで登録可能なほか、新商品登録もかんたんに行えます。

解決できる課題

  • 人手不足解決
  • 品質向上
  • 歩留まり改善
  • 自動化
  • 省スペース
  • 生産効率改善
  • 充填・包装・ケーサー
  • コンピュータスケール

ミックス用組み合わせ計量機 CCW

組み合わせ計量機ではヘッド数を増やし、1台の計量機で複数の商品を指定の割合でミックスし、決められた重さの商品を作ることができます。複数台の計量機を連動させて多種類の商品をミックスさせることも可能です <商品の特徴> キャンディ、シリアル、ビスケット、冷凍野菜など、複数の食材や味がミックスされた商品は数多くあります。通常は計量機に商品を供給する前にミックスブレンド(プレミックス)しますが、プレミックスにおいては、最終商品内のミックス比率を一定にできない、という問題が常に発生します。商品の形状や比重によって、ホッパに到達するまでに分離してしまう事も多々あります。 イシダの計量機は1台で最大8種類の異なった商品をミックスすることができます。それぞれのセクションに対して目標値を独立して設定することができるので、例えばコーンフレークに含まれる乾燥レーズンのように全体100gの中に5gだけレーズンを常に含ませることができます。各セクションの質量を順次補正することで、商品全体の目標値も常に一定に保つことができます。。

解決できる課題

  • 人手不足解決
  • 品質向上
  • 歩留まり改善
  • 自動化
  • 生産効率改善

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  • 充填・包装・ケーサー
  • コンピュータスケール

ハイクラス組み合わせ計量機 CCW-AS

新型フィーダで最適供給を実現した新たな組み合わせ計量機「Advantage Series」です 組み合わせ計量機50年以上のノウハウをもとに生産性を向上させる数々の新機能を搭載しました ●利益UP ●安全・安心 ●DX・IoT対応 ●環境対応 圧倒的な生産性で人手不足を解決に導きます <商品の特徴> ■新型フィーダ(XRF-7)で最適供給を実現 組み合わせ計量において、計量ホッパへの商品供給に欠かせない放射フィーダ。新開発の放射フィーダ「XRF-7」は、従来のフィーダよりも大容量商品や粘着性のある商品への搬送力が向上しました。フィーダの応答性を高めて各計量ホッパへ最適な量を安定的に供給することで、組み合わせに参加できるホッパが増えるため高い稼働率を実現します。 ■光学式供給制御(OCC)で長時間生産も安心 搬送される商品の層厚をセンサで検知し、ホッパへの投入が適正量になるようにアダプティブに供給量を制御。商品の供給量が安定しない場合や、付着による搬送量が低下した場合も、安定した稼働率を実現します。 ■新基板で高精度計量を実現 内部計算の分解能を上げ、歩留まり向上による生産性アップに貢献します。 ■新型リモコンで操作性が格段に向上 スマートフォンのような使い勝手と、グラフィカルなアイコンで直感的な操作を実現。15.6インチの大画面と運転状況が誰でも明確にわかるデザインを採用しました。 ■着脱しやすいホッパハンガー 誰でもかんたんな着脱性を追求した新設計のホッパハンガー。取付位置を目で確認しながら、手の感触を頼りに脱着できます。取付完了時は、音と感触で確実に取り付けられたことを確認できるため安心です。誤着によるエラーや不良製品発生のリスクを排除します。 ※中型機のみの仕様となります。

解決できる課題

  • 利益率改善
  • 経費削減
  • 人手不足解決
  • 品質向上
  • コスト削減
  • 歩留まり改善
  • 充填・包装・ケーサー
  • コンピュータスケール

大型商品用組み合わせ計量機 CCW

ペットフードの20kg計量などの大容量の商品や、チキンのモモ脚などの大きな商品は、ホッパ容量の制限により計量機が自動化のボトルネックになったり、お客さまが否応なしに手詰めを強いられるケースがあります。大型商品用組み合わせ計量機は、そのホッパ容積と秤量で生産性向上に貢献します <商品の特徴> イシダの組み合わせ計量機で最も大型の部類に入る製品です。 5L/7Lホッパによって、一回あたり最大10L/14Lの商品を排出することができます。また、大型ロードセルの搭載によって最大8kgまでを1回あたりの排出で対応できます。 この組み合わせ計量機の代表的な対象商品は下記の通りです。 ・各種大容量食品 (チキン、フライドポテト、魚切り身、コロッケ、ハンバーグなどの大きな商品) ・ペットフード ・葉物サラダ ・丸ごと根菜、フルーツ ・・・など ■豊富なモデルバリエーション 10ヘッドから20ヘッド、ブースターホッパの有無、排出形式も1か所・2か所と生産量に合わせて適切な機種を豊富なバリエーションから選択することができます。 ■重量物品、大容量品への対応 機械は頑丈さと力強さに重点をおかれた設計構造を持っています。商品搬送力を高めるために大振幅のフィーダーを搭載し、ホッパを駆動させるステッピングモーターも他の機種よりも容量の大きいものを使用しています。さらに、IP-66、67相当+高圧洗浄対応※の保護構造を持っています。 ※高圧洗浄に対する保護機能評価は製品出荷時のものであり、経時評価は評価に含まない ■商品バリエーションへの対応 機械基本仕様で独自性を持っていますが、商品対応力は他の機種同様の柔軟性を、豊富なオプションを通じて実現しています。特に葉物サラダ計量の効率を高める撹拌装置、振幅による搬送を苦手とする柔らかい商品を搬送するスクリューフィーダーといったオプションとの親和性が高いです。 ■操作は他機種と同じ 計量機操作部はアイコン表示を用いたカラーディスプレイを使用しており、直感的な機械操作を可能にしています。

解決できる課題

  • 人手不足解決
  • 品質向上
  • 歩留まり改善
  • 自動化
  • 生産効率改善

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  • 充填・包装・ケーサー
  • コンピュータスケール

ウェット商品用組み合わせ計量機 CCW-SH

ウェット食品を清潔に、高速・高精度に計量するフルオートコンピュータスケールです。漬物、煮豆、惣菜などの計量に最適です。分散テーブル、放射トラフ、排出シュートの各部はSUSエンボス仕様、加えてホッパーは樹脂製スクレーパタイプを採用。ウェットで粘着性の高い商品を高精度に計量します。各パーツは工具なしで取外しが可能。防水性も優れているため水洗いも可能です <商品の特徴> ■各部を分解してかんたんにクリーンアップ 計量ホッパやトラフ、シュートなどの各パーツは軽量・コンパクトで、工具なしでかんたんに着脱が可能です。 防水性にも優れているため、水洗いができ、清掃やメンテナンスがかんたんに行えます。 高温や薬品による殺菌が可能な樹脂製ホッパを採用していて、SUS本体のため防水性・対腐食性が高く、IP-66準拠のタイプもご用意しています。HACCP対応ラインに適した計量機です。 ■コンパクトだから設置もラクラク 各パーツの合理的な設計・配置によって、コンパクトに仕上がっているため、ラインレイアウトの難しい現場でも自由度の高い設置が可能です。 ■i-STATION LINK2でトレーサビリティをサポート 計量や検査データを収集し、保存してトレーサビリティをサポートするシステムです。ラインの機器稼働状態を監視して生産上の課題分析をサポートし、生産ラインの「見える化」を実現します。

解決できる課題

  • 人手不足解決
  • HACCP対策
  • 品質向上
  • 自動化
  • IoT、DXの活用
  • 生産効率改善

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