FOODTOWNアドバイザー

X線検査装置徹底解説!

X線検査装置とは?

X線検査装置とは、製品に(被検査物)に硬質異物が混入していないかを検査する装置です。硬質異物とは、プラスチック等樹脂片、ガラス、金属、石などを指します。

食品製造工場では製品の品質、安全性を保つために異物が混入していないことを確認すること、万が一混入している場合はいち早く発見し発生源の追求や再発防止に繋げることが重要です。
X線検査装置は多くの食品製造現場で製品の品質保証機器として、異物混入製品の発見、工場外への流出防止するための施策の一つとなっています。万が一、品質異常品が市場へ流出していることが発覚した場合該当製品の範囲特定、製造ラインの総点検といった社内業務だけでなく、製品回収による莫大な費用損害、企業の信用失墜に繋がるということになります。

X線検査装置は、重要管理点(CCP:Critical Control Point)となり、X線検査装置の異物検出方法やトラブル事例を参考に適切に運用することが大切です。

X線検査装置の使用用途、選定ポイント、トラブル事例について解説します。

  • X線検査装置の種類、原理、使用用途について

    X線検査装置の原理
    X線とは電磁波の一種で波長が非常に短いのが特徴で、その中でもエネルギーの低い透過力の弱いX線を軟X線といいます。X線はエネルギーが高く、波長が短いため物質(被検査物)を透過します。物質を透過する際にX線量は減衰しますが、その透過量は物質の密度や厚みに依存します。X線検査装置ではX線透過量の違いを利用して異物検査や入数検査、質量検査を行うことができます。

    X線検査装置の使用用途例
    ①異物混入製品の検出、流出防止
    ・金属、石、ガラス、プラスチック樹脂などの異物混入製品を発見、異常品として排除する。
    ・食肉や肉加工品への残存骨を検査し、骨の混入製品を発見、異常品として排除する。
    使用工程例:原材料の受入れ工程、充填、個包装後の製品状態での検査工程

    ②内容物欠品製品の検出、流出防止(製品規格検査として使用)
    ・規定量目不足、個数不足、同梱付属品の欠落などを検査し欠品製品を排除する。
    使用工程例:充填、個包装後の製品状態での検査工程

    ③内容物形状不良製品の検出、流出防止
    ・内容物の割れ欠け、内容物の過不足などの不良製品を検査、排除する。
    使用工程例:充填、個包装後の製品状態での検査工程

    ④包装不良商品の検出、流出防止
    ・包装品エンドシール部分へ製品クズ、包材のシワ(噛み込み)等を検査、排除する。
    使用工程例:充填、個包装後の製品状態での検査工程

  • X線検査装置価格について

    X線検査装置の本体参考価格としては約200万円~600万円となります。
    モデルや機種、使用用途も様々あり、導入を検討している製造現場での目的を明確にしたうえで選定してください。
    装置導入の際には装置運搬費用、設置工事費用が別途発生します。

    X線検査装置は放射線発生装置となりますので30日前までに所轄の労働基準監督署への届け出も必要となりますので事前に装置導入までのスケジュールを確認しながら検討を進めていくことが必要です。

  • X線検査装置選定ポイント、導入時の確認ポイントについて

    ・検査用途を明確にする
    X線検査装置は異物混入検査装置として主に使用される装置ですが、異物検査装置として意外にも製品の欠品や、形状不良などの検出も可能です。
    異物検査の他に機種やスペックによって噛み込み検査に特化したモデルや、ドライ製品を得意としたモデルなど目的から機種選定していくことが必要です。

    ・モデルや機種の特徴から選定する
    X線発生装置(X線管球)の長寿命タイプ、消費電力を抑えたモデル、大袋、大箱といった大型商品向けの機種、スタンディングパウチを検査する機種など様々な特徴を持った検査装置があります。

  • X線検査装置導入後のトラブル事例と事前対策ポイントについて

    トラブル事例
    テストピースは検出するが、実際の製品に異物を入れた場合に反応しないことがある。
    または逆の場合もある。

    原因①
    異物排出動作確認を行う際に、テストピース(Fe、SUS、ガラス)のみを流している。
    原因②
    テストピースの中身が実際に流れている製品の状態と違う。

    対策①
    X線検査装置はX線の透過量を検出して異物検査を行っているため、実際の製品にテストピースを貼り付ける。
    対策②
    実際の製品にテストピースを貼り付けているが、中身が劣化し検査状態が設定時と変わっている。

    ※検査精度を維持するためにテストピース包装品も定期的に作り変えるなどメンテナンスが必要です。
     テストピースを作り変えた際は、作り変えた日付の記録と動作確認を確実に行ってください。

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  • 検査・検品
  • X線検査装置

高感度長期保証X線検査装置

異物を高感度で検出するイシダ独自の優れた画像処理技術を活用。蓄積したノウハウを凝縮し、多種多様な検査に対応するGAプログラムの搭載など、より使いやすく進化しました。 ■安心の長期保証 従来機種の約3倍、大幅に長い最大15,000時間の長期保証なので安心してお使いいただけます。 ※購入から3年、または使用時間15,000時間のどちらか早い方まで保証いたします。 ■誰でもプロ仕様の設定が可能 感度オートセットに新機能GAオートチョイスを追加しました。お客様の品質管理基準のために管理されている指定異物やテストピースを登録し、登録リストから選択した異物に対して約300個のGAライブラリから検出パターンをすべて試し、ワークと異物とのコントラストを点数化することで、最適なものを自動で選択します。 ■進化的画像処理「GA」とは 画像処理として仮想的に異物を含めたX線画像を用いて、商品ごとに適した画像処理アルゴリズムを選択することにより、高感度に商品を検査します。 ※「進化的画像処理」は国立大学法人横浜国立大学の登録商標です。 ■GAオートチョイスとは 異物を検査するプログラムをその商品に合わせて機械が自動で選択する機能です。あらかじめ登録されたプログラムは約300種類(従来機は約180種類)です。

解決できる課題

  • HACCP対策
  • 品質向上
  • クレーム対策
  • 自動化
  • 異物対策

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  • 検査・検品
  • X線検査装置

デュアルエナジーセンサ搭載タイプX線検査装置

デュアルエナジーセンサによるエネルギー分析機能の活用で、誤検出を低減すると同時に、骨や貝殻、石、ガラスなどの軟質異物の感度向上を実現します。 ■重なり合う商品から異物を判別できる ”エネルギー分析” 従来のX線検査装置はX線透過画像の濃淡を解析することで食品中の異物を検出しますが、重なり合った商品の画像から異物を判別するのが困難でした。 IX-G2は性質の異なる2枚の画像を比較し、異物を物性の違いから検出します。重なりや凹凸のある表面をもつ食品の中にある細い金属片、ガラスの破片、硬骨、ゴムを高精度に検出することができます。 ■オートセット機能で誰でもかんたん設定 検査物を数回流すだけで、検査物にあった最適な設定を自動で行います。様々な商品に対応でき、初心者の方でも高感度に検査が行えます。 ■様々な目的に対応するバリエーション 装置全体を高圧洗浄できる高防水タイプ【IX-G2-Kタイプ】、食肉などの裸製品やバラ製品向けの台形コンベヤタイプ【IX-G2-Hタイプ】をご用意しています。 ■水をかけて清掃可能な清掃性(IP66相当) オールステンレス構造で、検査室も防水構造を採用したHACCP対応モデルです。部品は工具なしでかんたんに取り外せます。検査室防水仕様(IP66相当)で水をかけて洗浄できるので衛生的です。 ■見やすい使いやすい タッチパネル方式の17インチの大型ディスプレイを採用し、分かりやすい表示。

解決できる課題

  • HACCP対策
  • 品質向上
  • クレーム対策
  • 自動化
  • 異物対策
  • 見える化

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  • X線検査装置

IX-PD-36A2

新型センサの搭載とエネルギー分析機能を活用することで、硬骨や貝殻、ガラスなどの軟質異物の感度向上。さらに金属線などの微小異物も高感度に検出できます。 ■重なりや凹凸のある商品でも、誤検出の低減と高精度な検出を実現 エネルギー分析機能により食品と異物との差を高精度に判別し、ムダな排出を減らして歩留まり向上に貢献します。また、従来のX線検査装置では検出しづらかった重なりや凹凸のある商品の異物も高感度に検出します。 ■オートセット機能で誰でもかんたん設定 検査物を数回流すだけで、検査物にあった最適な設定を自動で行います。様々な商品に対応でき、初心者の方でも高感度に検査が行えます。 ■水をかけて清掃可能な清掃性(IP66相当) オールステンレス構造で、検査室も防水構造を採用したHACCP対応モデルです。部品は工具なしでかんたんに取り外せます。検査室防水仕様(IP66相当)で水をかけて洗浄できるので衛生的です。 ■見やすい使いやすい タッチパネル方式の17インチの大型ディスプレイを採用し、分かりやすい表示。

解決できる課題

  • HACCP対策
  • 品質向上
  • クレーム対策
  • IoT、DXの活用
  • 異物対策

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  • X線検査装置

IXUS™ BULK / イクザス バルク

イクザス™バルクはお客様のフードセーフティー向上に適したエックス線選別装置です。 弊社独自のX線技術と、イメージングソフトウェアを採用することにより、高精度で金属片、小石、種、ガラス片、高密度プラスチックなどを検出・除去します。 ■本機概要 高解像度のエックス線検出ソリューション エアーエジェクター式除去システムで歩留量の制御。 鋭い操作性を実現したグラフィックインターフェイス(GUI)で簡単操作。 大量生産ライン設備にも対応したエックス線選別装置。 ■本機特徴 イクザス™ バルクは搬送コンベヤ上に展開した選別対象製品をエックス線にてスキャンし、危険な異物を高いレベルで検出します。 小石や金属片、厚めガラス片、種などは密度の低い・柔らかい良品と異なり、エックス線を多く吸収するため、その差を本機のシステムが認識し、高いレベルの選別が可能となっています。 又、本機は密度の違いをヒントにした品種選別もできます。 エックス線発生器のタイプは選別対象製品や選別用途により異なります。 本機はベルト式なので、既設の生産ライン設備にもフィットし易い選別装置です。又、単体装置してもお使いいただけます。 生産ライン上流側にてエックス線選別装置にてプリソーティングをおこなうと、下流側にて他の加工設備機器を痛めることなく、カラー/レーザーソーターでも歩留量を制御しやすくなります。 当然、包装ライン設備において最終製品チェックにも適しています。 ■本機による自動選別化のメリット 安定したフードセーフティーに貢献。 歩留量の軽減 既設ライン設備にもイージーフィット フレキな設定・操作性。 大量生産ラインにも対応。 ■高度な選別基準 本機は以下の基準に従って複数の選別を行うことができます。 異物 種の検出

解決できる課題

  • 人手不足解決
  • 品質向上
  • 自動化
  • 生産効率改善
  • 異物対策

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  • 検査・検品
  • X線検査装置

省スペースタイプX線検査装置

業界最小クラスの超小型X線検査装置で、大幅に設置スペースを削減することができます。高感度・高機能は当たり前、省エネ運転でコストも削減します。 ■業界最小クラスの超小型機 当機は本体幅555mm、奥行き450mm以下の業界最小クラスのX線検査装置です。設置面積が当社標準機に比べ約45%で、機械の設置スペースを大幅に削減することができます。さらに、当機は50mmピッチでの多列配置が可能なので、生産現場のレイアウトに柔軟に対応し、検査体制の効率化を図ります。 ■高感度・高性能で省エネにも貢献 小型でありながら、検出感度はイシダの従来機と同等で高感度です。また、質量推定機能、欠品検査機能、マスク機能を標準装備。従来機と変わらない機能を発揮します。さらに、低出力のX線エンジンを搭載しているので、省エネ運転でコスト削減・環境保護に貢献します。 ■ヒートシンク標準搭載 IX-GE-1063は冷却方式にヒートシンクを採用しているので、外部の空気が検査室内に入らない構造となっています。そのため、故障の原因となる空気中のチリやホコリが検査室内にたまるのを防ぎ、機械の耐久性アップ、衛生面に貢献します。

解決できる課題

  • HACCP対策
  • 省スペース
  • 異物対策

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