・カプラの種類、カプラにはオスとメスの2種類があります。
差し込む側のカプラがオス、差し込まれる側のカプラをメスと呼びます。
オスのカプラはプラグ（Plug）とも呼び、アルファベットの「P」と表示されています。
一方メスのカプラはソケット（Socket）とも呼ぶことから、アルファベットの「S」と表示されています。
カプラのオスとメスは対になっており、機械側のカプラとエアー供給側のカプラが同じタイプのものでないと使用できない場合があるので注意が必要です。

・カプラの使用用途
カプラは代表的な例として、エアーコンプレッサー本体のエアー吐出口に使用されています。
スプレーガンなどのエアーツール側のプラグと繋ぎ合わせ、コンプレッサーからエアーを得ることができます。
そのほかにも、水や油が流れる配管や医療用機械などのさまざまな用途で採用されています。

カプラ、ワンタッチ継ぎ手などの流体接続機器は数百円で販売されています。
カプラについては約１０００～２０００円程度で高価なものではないが、
リペアもOリングの交換など簡単に行うことができます。Oリングのみであれば１００円前後で入手も可能です。

・カプラの材質は、鋼鉄・真鍮・ステンレスがあります。使用流体に対するカプラの適応材質・温度に注意が必要です。

・流体の圧力を確認、流体の圧力もカプラの選定に重要です。流体の圧力に適合した耐圧のカプラをご選定ください。

・形状の確認、配管部の特性に応じた取付形状をお選びください。

・サイズの確認、管用ねじの種類、管用テーパーねじや管用平行ねじなどがございます。

・ロボットハンドに使用する場合、自動でロボットハンドを切り替えするためにオートツールチェンジャーなどを使用します。

トラブル事例
ワンタッチ継ぎ手を用いてエアーホースを長距離に伸ばして使用していたところ、
ワンタッチ継ぎ手からホースが抜けて、エアが噴射する勢いでホースが暴れて近くの作業者に当たり負傷した。

原因①
ワンタッチ継ぎ手へのエアホースの掛かりが浅い状態で作業していた。
原因②
ワンタッチ継ぎ手で長距離に延長して使用している状態はホースが抜けやすく危険な作業であった。

対策①
ワンタッチ継ぎ手を使用する場合はホース断面を垂直にカットし、奥まで差し込む。
対策②
エアー使用場所が遠い場所にある場合には、ホースリールなど必要に応じて設置する。