超小型ガスクロマトグラフ Sylph
ガスクロマトグラフは多種類の混合ガスの種類と濃度を測定する分析装置です。
私たちはボールSAWセンサの技術を活用し、JAXAの宇宙探査イノベーションハブにより、宇宙用途として100×100×100mm、重さ約 1kgのガスクロマトグラフの開発に成功。
さらに、地上用途として持ち運び可能な手のひらサイズ(A5版)のガスクロマトグラフ:Sylphを開発し、プロトタイプの提供を開始しました。JAXAより「JAXA COSMODE」の使用許諾をいただいております。
Sylphの基本構成はサンプルガスをポンプで直接吸引し、内蔵された小型濃縮器で濃縮。キャリアガスは水素急増合金を充填した水素キャニスタより供給、濃縮器の高速加熱により混合ガスをカラムに注入します。カラムで分離された各種ガス成分は、それぞれの保持時間でボールSAWセンサにて検出されます。
超小型ガスクロマトグラフの用途
超小型ガスクロマトグラフは、エネルギー、工業、農林水産、ヘルスケアなど、様々な分野における活用が可能であり、安全・安心・クリーンで持続可能な社会の実現に寄与すると期待されます。
・生鮮食品や食用油などの鮮度・劣化の早期検出
・酒・醤油等の醸造プロセスモニタリング
・シックハウスガスや土壌中の汚染物質の検出
・呼気・体臭・腸内ガス等の分析による病気発見
・最先端製造工程のガス成分分析
・環境中の有毒ガス・異臭の検査
解決できる課題