news

FOODTOWNの一日一報 No,3 食品機械、設備解説製品情報

商品検索をする前にどんな生産設備なのか、どんな用途?、どれくらい費用かかる?
そんな情報を食品製造現場の専門家が解説します!自社での導入も検討してみては?

FOODTOWNでは一日一善ならぬ、一日一報と題して食品に関連する情報を発信していきます!

食品工場や製造現場の課題解決に繋がる情報、展示会やセミナー情報、すき間時間に読みたい情報など

お届けしていきますので、FOODTOWNに毎日アクセスしてくださいネ!!

第3回目は製造現場で活躍する生産設備の紹介です。
自社、自工程に導入していない生産設備のことも知れば、今悩んでいる課題解決に使えるかも!?

①〇〇〇〇とは?(例えばカートニングマシンとは?)生産設備の基本情報を説明します。

②〇〇〇〇の種類、原理、使用用途について説明します。
 同じ種類の装置や設備でも対象製品が違えば用途も変わることもあります。

③〇○○〇の選定ポイント、導入時の確認ポイントについて説明します。
 導入を検討する際には事前に確認しておくべきポイントがあります。

④〇〇〇〇に関するトラブル事例、事前対策ポイントについて説明します。
 導入段階から事前に対策を打っておくおことで急な生産活動の停止などを回避できます。

⑤〇〇〇〇導入時の参考価格について
 導入する際のおおよその参考価格について説明します。

今回解説する設備は「パレットチェンジャー」です!
①パレットチェンジャーとは?
パレットチェンジャーとは、その名前の通りパレットの入れ替えを行う装置です。
食品工場では衛生面や異物混入対策の観点から、パレットを工場内専用と出荷用などの工場外用とに分けて運用する管理方法が増えています。
工場で生産した製品をパレットに乗せて出荷しますが、出荷の際に工場から屋外に出て以降のパレットには異物や害虫が付着する可能性が非常に高くなります。

そういった環境下で使用したパレットを再度食品製造現場内に持ち込むと、パレットに付着した異物や害虫も一緒に侵入させてしまうことになります。
そのためにパレットを製造現場内専用と屋外輸送用パレットの積み替え作業を行うのに使用する装置がパレットチェンジャーとなります。
パレットチェンジャーの使用用途、種類、導入時の確認ポイントについて解説します。

②パレットチェンジャーの種類、原理、使用用途について
・パレットチャンジャー使用用途
原料受け入れ倉庫、製品出荷倉庫、段ボールや包装資材荷受倉庫が主な使用場所です。
製品積載パレットの入れ替えを行う場合、屋内用パレットと屋外用パレット間の製品で積み替え作業は相当な
作業負荷となってしまい労働災害などのリスクを排除するためにもパレットチェンジャーの必要性は高くなります。

・パレットチャンジャーの種類
 直接スライド方式
 積載されている製品を固定し、パレットを押し出して新しいパレットに載せ替える方式です。

 クランプスライド方式
 積載されている製品を両側から固定し、パレットから製品を浮かせてパレットを入れ替える方式です。

 製品反転入替え方式
 製品及びパレットを反転し、反転後に製品上部でパレットを入れ替える方式です。

③パレットチェンジャー選定ポイント、導入時の確認ポイントについて
パレットチェンジャーでも上記の通り、数種類の方式があります。
導入時に適切な方式を選定するために以下の情報を確認して検討を進めていきます。
・製品の荷姿
 パレットに積載されている製品荷姿によって方式は異なります。
 製品出荷形態の段ボール、粉体原料の紙包材、プラスチックコンテナなど確認します。

・パレットに積載状態の製品高さ
 積載した状態の高さによって製品を固定、保持するための側板サイズ仕様が異なります。

・パレットからのオーバーサイズ有無
 パレットに積載した状態で、パレット4辺から製品がはみ出した状態であるかで選択する方式が異なります。

④パレットチェンジャーのトラブル事例と事前対策ポイントについて
トラブル事例
パレットチェンジャーで製品を固定、パレットを入れ替えて製品出荷した後に製品に潰れ、破れが発生した。
原因①
パレットチェンジャー選定時に、ワークサンプルでのテストが不十分。
原因②
パレットチェンジャー導入、稼働後に出荷前製品確認が不十分。

対策①
設備の仕様、スペック選定を行う際に選定ポイントを加味して選定することと合わせてワークサンプルで
検証を繰り返し実施し、確認を行う。検証結果を記録しておく。
対策②
出荷トラックに積み込む直前が最終製品であるため、出荷前検査を設ける工程を考慮する。

⑤パレットチェンジャー価格について
パレットチェンジャー 導入参考価格
直接スライド方式:約1,600~2,000万円
積載されている製品を固定し、パレットを押し出して新しいパレットに載せ替える方式。

クランプスライド方式:約2,000~2,500万円
積載されている製品を両側から固定し、パレットから製品を浮かせてパレットを入れ替える方式。

※上記価格はインライン(ラインの途中にパレットチェンジャーを組み込む)での配置を想定しています。
※実際の前後工程の仕様やラインレイアウトにより導入価格は変動します。

関連リンク・資料